この記事では、VPS の選定・契約を行っていきます。
契約手順は各社ごとに若干異なりますので、おおよその概要のみに留めます。
VPS について
EA を24時間稼働させるために、VPS (Virtual Private Server) のご利用を推奨いたします。
推奨 VPS
Ablenet(Win2プラン) や XVPS など。当方としては現時点ではこだわりはありませんので、各自の好みでお選びください。
費用は、数千円〜/毎月 といった感じになります。
XMTrading の無料VPSもあるようですが、毎月の取引ロット数が5ロット以上〜、といった条件があります。資金や取引量が増えたらご検討ください。
推奨スペック
Windowsの場合、メモリ1GBにつき1台の MT5 (1つのEA) が稼働できる、というのがおおよその目安です。
メモリ2GBであれば、2台のMT5(2つのEA)が稼働できる、といった形です。
VPS の選び方
Ablenet / XVPS 以外にもたくさんのVPSがあります。その2つ以外を使いたい場合の選定基準を一応記載します。
- 取引サーバーとの距離が近いこと
VPSは、使っているFX会社の取引サーバーに近い場所のものを選びましょう。
例: FX会社のサーバーがロンドンにある場合、ロンドンのVPSが適しています。 - 接続が安定していること
VPSの稼働時間が99.9%以上のものを選びましょう。
稼働時間が高いほど、トレードが止まるリスクが減ります。 - 必要なスペックを満たしていること
VPSの性能は、使うEA(自動売買プログラム)の数や複雑さによりますが、以下を参考にしてください:
CPU(処理能力): 1~2コア
RAM(メモリ): 1GB~2GB
ストレージ(保存領域): 20GB以上 - 値段が手頃なこと
月額10~30ドル程度が一般的です。複雑なEAをたくさん使う場合は、少し高めのプランが必要かもしれません。 - Windows対応であること
MT5を使う場合、WindowsがインストールされたVPSが便利です。
LinuxのVPSでも使えますが、PC初心者にとっては難易度がかなり高くなります。 - サポートがしっかりしていること
VPS会社に24時間対応のサポートがあると安心です。トラブルが起きてもすぐに対応してもらえます。
VPS の契約手順
- どのVPSにするか決める
いくつかのVPSサービスを比較して、条件に合うものを選びます。
FX用やトレーダー向けをうたったVPSサービスがあれば、MT5用に最適化されている場合が多いのでおすすめです。 - プランを選ぶ
自分に合ったスペックや料金のプランを選びます。
1か月だけ使う「月額契約」や、長期間使う「年額契約」があります。長期契約は割安になることが多いです。 - アカウントを作る
VPS会社のウェブサイトで、名前やメールアドレスを登録してアカウントを作ります。 - 支払い方法を登録する
クレジットカードやPayPalなどの支払い情報を登録します。
割引コードがある場合は忘れずに使いましょう! - 契約が完了したら情報を受け取る
契約後、VPSの接続情報がメールで届きます。
その情報を使って初期設定を行います。
手元に保管しておくべき情報
- VPS管理パネルのログイン情報
「管理パネル」とは、VPSの設定や再起動を行うウェブページのことです。以下を保管しましょう:
- ログインページのURL
- ユーザー名とパスワード
- 2段階認証用のコードやバックアップ情報(設定している場合)
- リモート接続に必要な情報
リモート接続とは、VPSに遠隔でアクセスする方法です。以下を記録しておきます:
- VPSのIPアドレス(メールに記載されています)
- 接続用のユーザー名(多くの場合 “Administrator”)
- パスワード
- 接続ポート番号(通常は3389)
- サポート窓口の連絡先
VPS会社のサポート窓口(メールやチャット)の情報をメモしておくと、トラブル時に便利です。 - 契約内容
契約したプランや料金、契約期間を記録しておきます。
契約更新日や解約方法も確認しておくと安心です。
これらの情報をしっかり管理することで、安心してVPSを使うことができます。
VPS のバックアップ
VPSにインストールしたMT5やEA、セットファイルなどを定期的にバックアップしておくと、万が一VPSやOSに障害が起きてデータが消えても、復旧が容易になります。
VPSの会社にもよりますが、VPSの管理パネルからバックアップを行うことができるかと思います。
また古いバックアップが容量を圧迫するとバックアップが取れなくなりますので、その場合は古いバックアップから削除していきます。
復旧したい場合は、VPS管理パネルにログインし、バックアップデータのリストから復活させたいデータを選択して復旧させます。
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